さくらんぼの皮をむく?

こうして、私の管理栄養士への道がスタートしたのですが、
もともと一匹狼のような生き方をしてきたので、
女ばかりの寮生活は結構驚きの連続でした・・・。

ここからは、その寮生活で経験した食に関する事件(?)を、
ちょっとずつ紹介してみたいと思います。

寮生活は、1部屋をカーテンで区切って3人で使うんだけど、
真ん中にお茶を飲むための共通のテーブルがあったんです。

そこで毎日ではないけど、3人そろうとお茶飲む?ってことになって、
ときどき先輩がケーキを買ってきてくれたり・・・。

甘いものが大好きだったし、早く寮生活になじまないと・・・
と思っていたので、お部屋でのティータイムは楽しかった。
まあそれで、大学1年のときは思いっきり太りましたけど・・・。

それはさておき・・・。

私の実家は、さくらんぼで有名な山形なので、
さくらんぼの季節に、実家からさくらんぼを送ってもらいました。

いつもごちそうになってばかりではなんなので・・・。

みんなで食べようということで、いつものティータイムのときに
送ってもらったさくらんぼをテーブルに置いたんです。

自分の出したものを、最初にパクパク食べるわけにもいかないので、
他の2人が食べ始めるのを待ってたんです。
そしたら、なかなか食べないし・・・。

嫌いだったのかな・・・と不安になってきて・・・。
なんか場の雰囲気が・・・と思ったそのときでした。

2年生の先輩の方が、

「さくらんぼって皮むいて食べるの?」

「え~???」

「皮むいたら、いつもの赤いさくらんぼになるの?」

その先輩は九州の人で、生のさくらんぼを見たことがなかったようで、
皮をむくと、あの赤い缶詰のさくらんぼになるんだと思ったそうです。

今は、全国どこででも流通するようになりましたが、
20年ほど前は、九州まではさくらんぼは流通していなかったのか・・・。

もっとも、昔は(今も???)さくらんぼは高級品ですからね。
地元だからといって、安く買えるわけでもないですが、
皮をむくという発想はできませんでした・・・。

余談ですが、さくらんぼは薄い塩水で洗ってから食べると、
甘みが増したようにおいしくなります。
まあ、果物はなんでも塩水ですよね・・・。

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